教場訪問を受けて
2025年11月13日(水)
茨木地区B 紫苑支部 松風淑風
去り行く大阪・関西万博の最終日、名残を惜しむ多くの人々で溢れる夢洲の万博会場がテレビから映し出されている。思わず、私たち紫苑支部、平井岳穣先生、顧問の松藤岳頌先生、部員十名を吟友二名で出演し、万博会場の緊張したステージで披露した「詩吟」(富士山)をつぶやいていました。平井先生から関西万博出演のお話があったのは、今年四月か五月頃だったとおもいます。関西万博プロジェクトの一つである「OSAKAから地域共生の未来をつくるプロジェクト」に箕面市シルバー人材センターが参加し、その一環として「詩吟」を披露するとのことでした。
それから、出演日の九月十四日(日)まで厳しい練習の日々が続きました。普段は温厚な優しい平井先生の厳しい指導もありました。尺八を演奏してくださる松藤岳頌先生の心にしみる調べは、しらずしらずに私たちの吟に寄り添いしだいにみんなの心が一つになっていったように思います。
私たちの教場である新稲会館は阪急箕面駅から南西に歩いて十五分程にある旧村の中心部にあります。周囲はかつて田畑に囲まれていましたが、今では急速な宅地化で風景も様変わりしています。そのような新稲会館に髙井雷岳先生、中野岳葉先生が遠方からお越しになったのは、八月二十六日(火)夏の暑い日々が続く日でした。両先生の紹介の後、箕面の町の様子などお話させていただき、万博で吟じるステージ曲を聴いていただきました。
お茶やお菓子でのささやかな交流会では、両先生から長年の指導に基づいた的確な助言をいただきました。平井先生もよく言われますが発声も大事ですが、詩の意味合い感情や情景を思い浮かべながら発声することの大切さを改めて認識しました。交流会も和やかな雰囲気に包まれ、終わりに中野岳葉先生が「初恋」を吟じていただきました。私も審査で吟じたことを思い出しながらお聴きしました。新参者の私にとって教場訪問は、初めての体験でしたが、両先生から、詩吟の奥深さ、日本に伝統文化を継承していく事の大切さを学んだ一日でした。暑い折、遠方より箕面の地にお越しくださり、髙井雷岳先生、中野岳葉先生、本当にありがとうございました。
私にとって大阪万博は、一九七〇年の若かりし頃の大阪万博に次いで二回目です。今回、まさかこのような形で大阪万博に参加できるとは夢にも思いませんでした。このような機会を与えてくださった箕面市シルバー人材センター、ご指導くださった平井先生、松藤先生、本部より教場訪問していただいた高井先生、中野先生、関係者の皆さん、共に支え合い励まし合い万博のステージに出演した紫苑支部の皆さんに感謝いたします。ありがとうございました。
2025年8月26日(火)
紫苑支部

9月14日大阪関西万博で箕面市シルバー活動で「詩吟と尺八」の発表します。
発表に向けて紫苑支部の皆さんと尺八伴奏の松藤岳頌先生が熱のこもった稽古をされていました。
稽古風景としては、支部のみなさんが稽古の前に発声練習として、五十音の発声練習、活舌の鍛錬、吟道精神と憲章の唱和、朗詠・会詩の吟詠、和歌朗詠等々を25分ほどかけて熱心に稽古しておられました。 (これだけでひと汗かいています)
そののち個人指導に入って稽古します。
和気あいあいのいい雰囲気でほっこりした教室でした。
(高井雷岳)